私の日常2
おはよう、なんていうやつはいない。
教室に入ってからも地獄は続く。
私、前世で何か悪いことでもしたのだろうか、というくらい苦しい。
ねえ神様、あんたって存在が本当にあるのなら、この状況をどうにかしてよ。家に帰らせてよ。
シン‥‥‥。もちろん誰も答えない。
だってこれは私の独白、ただの独り言。
私を救う神など、現実にはいやしない。
あっ、あの子が振り向いた。誰だっけあの子、一度話したことがある。そう、確か、伊藤さん。花音ちゃん。どき、どき、心臓が高鳴る。私に話しかけてくれるのかな?
でもまって、心の準備がっ。
「真子! おはよ」
違った‥‥‥まあ当たり前だよね。
私なんてあの子と一回しか話してないし、失敗したし、ぼっちだし、コミュ力ないしさ。そういえばあの子前にきしょいって言ってたっけ。絶対私のことを言ってたそうにきまってる。ずっと一人でうつむいてる挙動不審の私の存在を気味悪がってるに違いない。てか、私の後ろで楽しそうにしゃべってるんじゃねーよ。友達作れてうらやましいなあ。
あーあ、私の人生って何なんだろ、まじで。
楽しくない。